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CFBDSIR J214947.2-040308.9 : ウィキペディア日本語版
CFBDSIR J214947.2-040308.9

CFBDSIR J214947.2-040308.9〔〔とは、地球から見てかじき座の方向に約130光年離れた位置にある惑星質量天体である。観測結果に基づけば、この天体は特定の恒星を公転しない自由浮遊惑星である可能性が最も高い〔〔〔。名称が長いので、しばしばCFBDSIR 2149-0403〔〔またはCFBDSIR2149〔〔〔と略される。以下の説明ではCFBDSIR2149を名称として用いる。
== 物理的性質 ==

CFBDSIR2149は、質量が木星の4倍から7倍しかない極めて軽い天体である〔。この質量は、恒星や褐色矮星の中心核に見られる水素重水素核融合を起こすには足りない〔。またこの質量は、褐色矮星の下限と考えられている木星質量の13倍よりも十分に小さい〔。このため、CFBDSIR2149は褐色矮星と言うよりは木星型惑星に近い性質を持つと考えられている。
また、CFBDSIR2149は約87%の確率でかじき座AB運動星団 (ABDMG) と呼ばれる星団に属していると考えられているが〔、CFBDSIR2149の近く(ただしそれは太陽と冥王星間の距離の100倍以上ある〔)には、仮に存在すれば明るく見えるはずの恒星が存在しなかった〔〔。このため、CFBDSIR2149は何か特定の恒星の周辺を公転しておらず、単独で銀河系を公転していると考えられている〔。CFBDSIR2149のような、質量が惑星程度であり、どの恒星とも重力的に結合していない天体は自由浮遊惑星と呼ばれている。
しかし、CFBDSIR2149は約400℃(~700K)と、低温ながらスペクトル分類としては褐色矮星に分類されるT7型程度の表面温度を持つ〔。これは、CFBDSIR2149が自身の重力によってわずかながら収縮することによって生ずるケルビン・ヘルムホルツ機構による放熱であるか、CFBDSIR2149が生成された初期にわずかに起こった重水素の核融合の余熱によるものと考えられている。この温度は、発見されている自由浮遊惑星と見られる天体の中でもかなり低い部類である〔。近くに恒星が存在しないために反射光がなく、冷たい天体であるため、CFBDSIR2149を観測できるのは、自身が放出している弱い赤外線のみである〔'Orphan' Alien Planet Found Nearby Without Parent Star ''Space.com'' 〕。遠赤外線は地球の大気によって吸収されるため、近赤外線による擬似カラー画像では青色に着色されている〔〔。もし肉眼で見た場合には、極めて暗い赤色の天体に見えるはずである〔。
CFBDSIR2149の年齢は、単独の観測結果とコンピューターシミュレーションによれば2000万年から2億年であるが、かじき座AB運動星団に属していれば5000万年から1億2000万年であると推定されている〔〔。自由浮遊惑星の多くが数百万年から1000万年程度の若い年齢であることを考慮すれば、この年齢はかなり古い。
CFBDSIR2149は、分光観測によってメタン吸収線が発見されており、これらの成分を含む大気を持つと考えられている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「CFBDSIR J214947.2-040308.9」の詳細全文を読む




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